・・・・・・・・・・・・・・・・・写真はイメージであり、事件とは一切関係ありません。
福岡県の賃貸マンションの受水槽の中で、作業員が泳いでいる
動画が公開され問題になっています。
ビル・マンションの受水槽については、拙文『ビル・マンションの
水は危ない』でお話し致しました。
動画を見た限りでは、給水設備の区分は有効容量が10㎥以下の
『小規模受水槽水道』に分類される物件です。
水道法上の管理義務は、各自治体の規制と指導の対象となり
ビル管理法では清掃義務と水質検査の義務が設けられています。
しかし、実態は『ビル・マンションの水は危ない』に載せた
厚生労働省の表にあるとおり、『小規模受水槽水道』の
検査実施率は僅か3%にすぎず、当局からの指摘(改善要求)
率が40%を超えているのが実態なのです。
報道では、飲料水を溜めておく水槽で泳ぐとは何たることか
との視点で解説されておりますが ・ ・ ・
彼ら作業員は、純粋に受水槽に溜まる水の透明度に感動した
のに相違ありません。
時期的に考えて、新築物件だから当たり前なのですが
彼らがいつも目にする受水槽は、下水と変わらない
光景なのですから ・ ・ ・
泳ぐ泳がないの問題ではありません。
彼らの行動を肯定している訳ではありません。
一度、受水槽の中を覗いた者は、飲むことに
抵抗を感じることになるのです。