ペットボトル容器 100%再生へ
2,019年5月29日付の日本経済新聞一面にペットボトルの容器
を100%再生するとの記事が掲載されました。
もっとも、サントリーホールディングス一社での話しであり
循環システムを確立する目途としては2,030年としています。
プラスチックごみの環境問題についてですが、例えば海洋に
限ってだけ考えてみますと(ゴミが最終的に行き着くところ
は海)恐ろしい事態となっているのです。
現在、海洋中に在するプラスチックごみは1億5,000万トンと
発表されています。
そこへ毎年800万トン(ジャンボジェット50,000機に匹敵)が
加わり、このままでは2,050年には魚の量を上回ると推計され
ています。
ちなみにペットボトルの容器が自然に任せて分解する歳月は
何と400年以上かかります。
・・・・・・ (以上、約100ヵ国が活動している
・・・・・ ・・ ・環境保全団体WWF発表を参考)
400年以上の間、二次的な環境への広がりと食物連鎖の影響を
考えると、永続的に地上に残り続けることになります。
もはや、企業努力だけで解決できる問題ではなくなっている
のです。
ペットボトルだけに限っての各国の回収率とリサイクル率の
実態は、どのようになっているのでしょう?
次に示す表は、PETボトルリサイクル推進協議会が公表した
2,017年のデータの一部です。
♠アジア諸国の数値は示されておりません。
♠日本と欧州は微増ながら改善は見られますが
・米国の数値は、1,995年との比較では
・実に16.5ポイントも後退しました。
♠オレゴン州では、資源ごみの埋め立て処理が許可され
・カリフォルニアやニューハンプシャー州では
・リサイクルプログラム自体の中止や活動縮小
・と時代後退の現象も起きています。
♠私の知る限り、ペットボトル容器の回収率1位は
・ノルウェーの97%です。
・成功の要因はデポジット制度の導入です。
・デポジット制度とは、製品に預かり金を上乗せし販売
・製品回収時に返金する制度です。
♠国策のため、販売店舗のみならず、ガソリンスタンド
//回収専用機器設置などでの回収窓口が沢山用意されて
//いることと、換金システムやポイント制度が充実して
//いることが挙げられます。
♠日本でも制度として本気で取り組めば、資源の再利用
・の貢献だけではなく、新たな雇用の場も創出できるの
・ではないかと考えられます。
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