草食系男子って最近聞かない?
一体、何が起きているんでしょうか?
一時草食系男子という単語が頻繁に活字にされていた時期がありましたが
最近はほとんど見なくなりました。
男性人が本来兼ね備えていた野性味を取り戻した結果なのでしょうか?
それとも、その逆に男子という語を冠することも出来ないほど
女性化してしまったということなのでしょうか?
2,017年に発表された論文によれば、43,000名の欧米男子を調査したことで
分かったこと。
この40年間で成人男子の精子数が約60%減少し
このまま進めば今後40年後にはゼロになってしまうとのことです。
また別の論文によれば、アメリカの成人男性2,000名の精子を調査した結果
女性を妊娠させる能力がある男性は実に20%以下だったとあります。
一方、女性の方はどうでしょうか?
初潮の低年齢化が進んでいます。
最近では幼稚園児で初潮を迎えることも珍しくないとのことです。
女性が一生の間で巡ってくる排卵回数は、鶏の産卵回数と同じく
500回とのこと。
つまり、初潮の低年齢化は早く老けるということと同義です。
一体、何が起きているのでしょうか?
水生生物や野生動物の世界では顕著に異常が現れています
雄雌胴体の鯉、巻き貝やウナギのメス化、オス同士で巣作りするカモメ
男性ホルモンが異常に少ないために、ペニスが平均の1/4程度しかなく
生殖能力のないワニ ・ ・ ・等々
これらは全て、生物の体内に入ることによってホルモンの働きに異常を起こさせる
「内分泌(ホルモン)かく乱物質」または「環境ホルモン」と呼ばれる化学物質が
原因と考えられています。
便利で快適な暮らしを得るために支払った代償
本来ホルモンは身体の中で作られるものですが
環境ホルモンは人口の物質です。
女性ホルモンのエストロゲンと似た作用をします。
環境ホルモンが他の有害物質と違う点は
有害物質は摂取したその量に比例して生体に害を及ぼしますが
環境ホルモンの場合には、量よりも摂取した時期が影響するということが
研究で明らかになっています。
極めて身体に影響する時期は男女ともに幼児期から若年期にかけて
女性の場合には妊娠中(胎児期)です。
だからといって、環境ホルモンを体内に取り入れないための完全防御策
はありません。
空気、飲料水、加工食品、インスタント食品や子供が遊びながら口にするであろう
玩具の類に至るまで、あらゆる環境下で我々の身体に悪影響を及ぼします。
そして、これこそが環境ホルモンと命名された所以です。
現在アメリカでは我々の生活の中に在る化学物質75,000種類の中で
生産量の多いグループ15,000種類の物質から環境ホルモンの調査を
行っています。
でも、時間は待ってくれません。
今この瞬間にも、環境ホルモンは我々の身体を痛めつけているのです。
では、我々はどうすればいいのでしょうか?
今直ぐ、できることから始めるしか手立てはありません。
我々が日常生活の中で、自分自身の身体や家族の健康を守るために
環境ホルモンの影響をできるだけ受けないようにする対策を考えてみました。
ご参考にしてください。
・プラスチック製の食器に熱湯や熱いままの食べ物を入れて使用しないこと。
・キッチン用品は、フライ返しなど高熱になる素材はシリコン製や
・樹脂製のものは避けること。
・哺乳瓶はその素材を調べてから購入すること。
・特にポリカーボネート製の商品は絶対に使用しないこと。
・できればガラス製が安全です。
・電子レンジで食品を温めるときには、プラスチック製の器を使わずに
・陶器製の器に移し替えること。
・ラップの使用はやめてガラス製の板やフタを使うこと。
・殺虫剤や除草剤、消臭剤や洗剤、虫除けスプレーなど
・化学物質の使用をなるべく控えること。
・特に殺虫成分に関わるものは、害虫の生体を殺すためのものです。
・人体に影響がないわけがありません。
・注意書きの文言を鵜吞みにしてはいけません。
・缶入り食品や缶入り飲料は、内部をエポキシ樹脂で覆っているものがあるので
・使用期限内であってもなるべく早く使い切ること。
・また、そのまま温めることは絶対に避けることです。
・動物性脂肪はなるべく食べないこと。
・環境ホルモンの一種であるダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニル)は
・動物性脂肪に溶けやすく蓄積される発がん物質です。
・特にPCBは、食物連鎖の過程でだんだん濃縮されていきます。
・子供のおもちゃは、プラスチック素材のものは避け
・木製などの自然由来のものを選ぶこと。
・ファーストフードやコンビニエンスストアでのホットコーヒーの
・テイクアウトはしないこと。
・イートインでの飲食の場合でも、陶器以外の器の場合には利用しないことです。
・料理は加工食品やインスタントよりも手作りを基本とすること。
・カップラーメンは手軽でも子供には与えないこと。
・子供や出産年齢に達していない女性は魚類を食べ過ぎないこと。
ポリカーボネート製のボトルを飲料水の入れ物として利用しない。この件については、別の巻にてご説明させていただきます。
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