アルツハイマーは水道水が起因?
凝集剤のアルミニウムはアルツハイマーの危険因子
水源を河川や湖沼とする浄水場では汚濁物質を素早く凝集させて
沈殿させるために、凝集剤としてアルミニウムが使用されています。
通称PACと呼ばれるポリ塩化アルミニウムや硫酸アルミニウム等の
アルミニウムイオンを含んだ薬品です。
比較的大きな汚れを素早く沈殿させ、上澄みの比較的きれいになった
部分を濾過するのです。
これを急速濾過方式と呼びます。
旧来の方法は緩速濾過方式と呼び、砂利や砂の層に汚濁水を溜めて
化学薬品を使わずに、自然界の微生物の力も借りながら時間をかけて
ゆっくり濾過します。
そうすることで、合成洗剤やアンモニア、マンガン、鉄や細菌も
除去でき、比較的おいしい水を作ることができるのです。
ただし、この方法では時間がかかり過ぎるという難点もあります。
何と急速濾過方式の30倍の時間を要するのです。
日本では1,960年代の高度成長に合わせて順次急速濾過方式に
切り替わっていきました。
旧来の方式では水の供給が間に合わなくなってきたのです。
しかし、急速濾過方式にも欠点はあります。
旧来除去できていた物質に加えて水溶性有機物も取り除けないのです。
そこで塩素殺菌が行われるわけです。
この章では塩素については述べません。
ここでのテーマはアルミニウムです。
1,986年、ノルウェイで飲料水中のアルミニウムとアルツハイマー性
認知症との因果関係が発表されました。
イギリス、カナダ、フランスを中心とした研究により
水道水中のアルミニウム濃度が0.11mg/L以上の地域では認知症の発症率が
それ以下の地域に比べて1.5倍高かったことが明らかになりました。
何故なのでしょうか?
結果から判断して因果関係があることは推察できますが
そのメカニズムは未だ解明はされておりません。
これには様々な説を唱える学者がいます。
ただ、分かっていることは、アルミニウムはイオン状態のときには
鉄と同じような性質(活動の仕方が似ている)を示すことです。
ある学者は、このことに着目して次のように論じます。
アルミニウムはもともと自然界に存在する元素です。
本来、人間は野菜等で食物として摂りますが、アルミニウムは
野菜の中にも実は微量ながら在るのです。
人間の脳は、人間の身体に必要としたものは取り入れ不要と判断した物質を
体外に排出する働きをします。
アルミニウムも排出するように判断するのです。
しかし、アルミニウムがイオン化状態のときには、鉄と動き方が同じですので
脳は、判断できないのではないか?
これは「鉄分」だろうということで脳に溜め込むというのです。
アルミニウムは、胃潰瘍や頭痛の薬として一般的に持ち入られており
ミョウバンを使った漬物などの食材としても使われております ・ ・ ・
日本の厚生労働省はどのように考えているのでしょうか?
次に、厚生労働省のホームページから文章を載せさせいただきますが
この内容には、水道水の凝集剤の件については触れられておりません。
以下は厚生労働省のホームページからの抜粋です
1.食品中のアルミニウムについて
アルミニウムは、天然にも土壌、水、空気中のちりなどに広範に存在します。
土壌などから吸収されたアルミニウムが野菜、穀類、魚介類などに
微量に含まれるほか、膨脹剤、色止め剤、品質安定剤などの食品添加物に
アルミニウムが含まれています
2.アルミニウムの毒性
ラットを用いた動物実験では、アルミニウムを多量に投与したときに腎臓や膀胱への影響や握力の低下などが認められています。食品の安全性を評価している国際機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)では、人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量(暫定耐容週間摂取量)として、体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しています。
なお、一時期、アルツハイマー病とアルミニウムの関係があるといった情報もありましたが、現在は、この因果関係を証明する根拠はないとされています。
3.国内での摂取量調査の結果
厚生労働省では、平成23年度~24年度に加工食品と野菜などの生鮮食品からアルミニウムをどれくらい摂取しているのか調査を行いました。その結果、ア ルミニウムの推定摂取量の平均値は、すべての年代層で2.の「暫定的な許容量」(許容量)を下回っていました。小児(1-6歳)では、許容量に対する摂取 量の割合が最も大きく、許容量の約43%でした。
アルミニウムを含む食品を多く食べる場合の推計では、小児では摂取量の多い5%の人が許容量を超える可能性があることがわかりました。小児以外の年代層では、許容量を超えませんでした。
アルミニウムの推定摂取量には、穀類加工品や菓子類などの寄与が大きく、これは、膨脹剤として使用される食品添加物(硫酸アルミニウムカリウムや硫酸アルミニウムアンモニウム)によるものと推察されました。
4.今後の対応
今回の調査結果では、アルミニウムの摂取量の平均値は、すべての年代層で許容量を下回っていました。しかしながら、アルミニウムを多く含む食品を 多く食べる一部の小児で許容量を超える可能性があり、また、国際的にもアルミニウムを含む食品添加物の基準の設定や見直しが進められています。
関係業界においては、これまでもアルミニウムを含む食品添加物の使用の低減化に向けた取組みを行っていますが、現在、我が国ではアルミニウムを含む食品 添加物の使用基準(使用量の上限)は設定されていません。このような状況を踏まえ、厚生労働省では、より高い水準での安全性を確保する観点から、パンと菓 子類に膨脹剤として使用される食品添加物(硫酸アルミニウムカリウムと硫酸アルミニウムアンモニウム)について、以下の取組みを行うこととしました。
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