命の源は『水』なのです。
子供の健康は、母親の胎内の中で羊水に浮かんでいる間に
決まってしまうと言っても言い過ぎではありません。
マウスを使った実験で興味深い資料が在ります。
マウスを二つのグループに分けて、片方のグループには
水道水だけを与えて育てます。
もう一方のグループにはミネラルウォーターだけを与えて
育てるのです。
この実験では、長生きする度合いだけを調べたものですが
結果は歴然、ミネラルウォーターを与えて育てたグループ
の方がかなりの長寿だったのです。
コップ1杯の水が、一か月の間身体の中を駆け巡り
我々の健康に大きく影響を与えることは
拙文『コップ一杯が身体中を駆け巡る』の中で
お話しさせていただきました。
羊水は、お母さんが口にした水分からのみ作られるのです。
その水が水道水であったり、清涼飲料水も含めて
様々な不純物が溶け込んだものであったならば
胎児に与える影響は計り知れません。
出産時には女性が美しくなると申します。
出産の喜びと、我が子の幸せを願ってやまない
慈愛に満ちた無償の愛が表情に表れるといった
心理的な側面も在りますが
肉体的には如何でしょうか?
出産は、母親が永年身体に溜め込んできたあらゆる成分を
一気に体外に排出するという事業でもあるのです。
母乳の水分量は88.5%です。
母親の体内に汚染物質が蓄積されているとしたなら
母乳から大切な子供の身体へと移されていくことに
なります。
拙文『怖いのは鉛の弾丸だけではない』に書かせて
いただきました。
例えば、乳幼児がミルクや母乳を通じて鉛を身体に
入れた場合、20年間という歳月を費やしても
身体から排出されるのは50%程度です。
妊娠時のみならず、一生をとおして『水』には
注意が必要と力説する所以です。
『万物の源は水である』
古代ギリシャ哲学の創始者と称される
タレスの言葉です。
安心安全な水を求めて彷徨う我々にとって
2,000年以上も前に発した彼の言葉は
暗示的でもあります。
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