高齢者は慢性の脱水症に注意
身体の水分が不足すると様々な症状が現れることは
拙文『水分補給はこまめに摂ること』で述べました。
水分の欠乏率と脱水症状の表も再度ご確認頂きたい
と思います。
高年齢になると、特に注意が必要なのが
慢性の脱水症です。
表に現れた症状の中に住んでいるといっても
言い過ぎではありません。
良質の水分補給が人生の後半戦を元気に過ごせるか
生き延びられるかの別れ道です。
♦嚥下機能が低下してくると、食べる量が減るばかりではなく
・水分の補給自体が少なくなってきます。
・認知症を患っている方は特に、自発的に水をあまり飲もうとは
・しません。
♦のどの渇きを感知する感覚機能が低下するために
・水を飲む回数が減ってきます。
♦糖尿病や内蔵機能の障害、常用する薬の作用での脱水症状等
・脱水症を起こす要因が増えてきます。
「不調を治す水の飲み方 選び方」(KADOKAWA刊)の著者
心療内科医で医学博士の森下克也氏によれば
慢性的な疲労感、だるい、頭痛がする、風邪をひきやすいなどの
症状で受診しても、血液検査には異常が現れないために慢性脱水症
ではないかとの視点に立たなければ見落としてしまう場合がある
と指摘しています。
精神的な視点で診ると「うつ病」となり
内科的な視点で診ると「自律神経失調症」と判断されることもあると。
我々自身が、そのような症状となる前に予防することは
出来ないでしょうか?
経験上、高齢者に対して水の重要性を語り
習慣づくりを提案しても
それは難しいハードルだということと
それでは遅すぎるというのが正直なところです。
若年期より、一定量以上の良質の水をこまめに飲む
習慣を作ること以外に道はありません。
手前みそではありますが
私が実践している2リットルのペットボトル容器を用意して
その水を飲む習慣とすれば1日に飲んだ分量が正確に分かります。
いつも身近に置いておくことで、自分自身に注意を促す効果も
期待できます。
私の場合は、朝、2リットルの容器を二つ用意して
予め水を満たしてから利用しています。
外出したり、持ち歩くことが難しい方は
500mlの容器を用意してトライする方法もあります。
ただ、この場合には手元に在る容器が、今何本目なのかを
分かるようにする工夫が必要です。
くれぐれも注意することは。、30分間にコップ1杯程度を
目安として飲むことです。
一気に多量に飲んで帳尻を合わせようとしても
そのほとんどは小水として排出されるだけのことで
体内への吸収という点では貢献したことにはなりません。
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